川柳データベース｜おかじょうき川柳社

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2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

わたくしの影うぬぼれが強すぎる

櫟田礼文

2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

夫の背に消しゴムが減る春四月

亀田くに

2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

シュレッダー男の影も足音も

坂本勝子

2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

許さねば父母の影盗まれる

さざき蓬石

2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

フェイクなら堕天使の指先で散れ

Sin

2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

不実ならたんと知ってる鳩尾よ

田口文世

2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

羊水の中で眠れる神無月

千葉風樹

2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

ばらばらに夜を過ごして外は雨

三浦昌子

2001.03｜月刊　おかじょうき｜題:『自由詠』石部明選［入選］

出生の秘密と揺れる春霞

吉田左京

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［五客］

狂い咲きの桜を誰も責められぬ

北野岸柳

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［五客］

責めてなんかいない責めてはいるのだが

田口文世

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［五客］

ひと筋の雨の途切れに責められる

土田雅子

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［五客］

どの道を避けてもにわか雨に遭う

鳴海哲子

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［五客］

生き方を責める日付の無い日記

三浦蒼鬼

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［人位］

責めないで桃はもも色なんだもの

田口文世

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［前抜き］

男の舌を三枚おろしにする深夜

櫟田礼文

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［前抜き］

君を責める最初の音が決まらない

伊藤はるひ

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［前抜き］

再生紙お前が悪い訳じゃない

角田古錐

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［前抜き］

責められて傘一本の無表情

亀田くに

2001.03｜おかじょうき月例句会｜題:『責める』たなかまきこ選［前抜き］

背き合う傷の浅さを責めあって

熊谷冬鼓

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